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ゼンソク人間学 with Sankei Shinbun
No.02

ぜんそく…
気道の炎症抑えること大切

ぜんそくの症状で多いのがせき。たかが、せきだと軽くみてはいけない。「よくなったから」と途中で治療をやめる人も多いが、ぜんそくはコントロールが大切。症状や診断、日ごろの管理について語ってもらった。

治療継続でつらい症状から解放を

夜間のせきには要注意

――ぜんそくと気づかずにいる人も少なくないと聞きます

寺川 綾加藤:専門科であることを差し引かないといけませんが、私の経験上、せきの症状を訴える患者さんのうち約2割の人がぜんそくによるものです。風邪をひいた場合のせきは、せいぜい5週間までで、8週間を超えたとき、一つは結核などの重い感染症、もうひとつはぜんそくのからみがあるだろう、ということになります。1カ月に2日間でも夜中にせきで目が覚めたら、それは重症のぜんそくの可能性が高いですね。

寺川:私は子供のとき、ぜんそくの症状が出ました。経験者だから分かるのですが、夜のせきってつらいんですよね。季節的なものなど、何かきっかけがあるのでしょうか?

加藤:たとえば秋から冬にかけ急に寒くなる季節、ぜんそくは鼻風邪などが引き金になるといわれています。診察で一番大事なのは問診です。それから検査になります。専門機関の場合、肺機能検査といって肺活量などの検査をします。

まるで「やけど」
軽く見てはいけない

寺川:ぜんそくの人の肺の中では、どんなことが起こっているのでしょうか?

加藤 元一加藤:ぜんそくが起こると、気管支の粘膜面が障害され、ぎざぎざ、でこぼこになって、その部分が敏感になります。肺の中、気管支は痛みの感覚がないのですが、そのかわり、せきや収縮が起こります。収縮が起こると気管支の内腔が狭くなり、息苦しくなります。ひどいせきが出る人の肺の中、気管支の中をのぞいてみると赤くなっていることが分かります。せきは軽く見られがちですが、気管支にはやけどのようなひどい炎症が起こっていますから、すみやかにその炎症を止めなくてはなりません。

加藤 元一

完治難しいが
コントロールはできる

――ぜんそくでは治療を途中でやめてしまう人も多いそうですね

寺川:実は私も過去にはあります。症状が出ないから、もしかしたらよくなっているかも、と思って。

加藤:最初のときの医師の説明がどれくらいしっかりしているかなんです。ぜんそくは、現在の医療では完全には治らない病気ですが、コントロールすれば普通の人と同じ生活ができますよ。

寺川:競技の関係で2カ月半海外に滞在ということもありましたが、その分お薬をまとめていただくなど、主治医の先生がきちんとコントロールしてくださって、自分でも気をつけていました。それでも国際大会のとき、ぜんそくが出てしまったことがありました。

加藤:私たち医師は、患者さんと一緒に治癒を目指し、それをお手伝いしたいと思っています。ドライバーをもってネジを締めるのが私たちの仕事で、あくまで主役は患者さん自身ですね。

プロフィール
  • 加藤 元一

    加藤 元一(かとう もとかず)

    市立岸和田市民病院呼吸器内科部長
    京都大学大学院医学研究科修了。国立千石荘病院呼吸器内科医長、市立貝塚病院内科部長を経て、現在、市立岸和田市民病院呼吸器内科部長、京都大学臨床教授。2011年、アジア太平洋胸部疾患学会賞を受賞。

  • 寺川 綾

    寺川 綾(てらかわ あや) ロンドン五輪で2つのメダル

    大阪府出身。高校2年の時に出場した2001年福岡世界水泳で注目を浴び、04年アテネ五輪200メートル背泳ぎで8位入賞。12年ロンドン五輪では100メートル背泳ぎと4×100メートルメドレーリレーでそれぞれ銅メダルを獲得。1児の母。ミズノ所属。

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