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ゼンソク人間学 with Sankei Shinbun
No.04

ぜんそくの治療…
人生が変わるかも

ぜんそくの治療は「すごろく」に似ているという。治療を中断すると、振り出しに戻ってしまう危険性がある。症状が緩和されても、治療を継続することが大切。そのことを正確に認識する大切さについて語ってもらった。

治療継続でつらい症状から解放を

寺川:競泳の日本代表になるとメディカルチェックがあり、その中に呼吸器の検査も入っていて、そこで初めてぜんそくだと診断された選手が結構いました。

寺川 綾

平松:最近の五輪の日本選手団のうち、かなりの割合でぜんそくの人が含まれます。ぜんそくだからといってスポーツをあきらめるべきではない。私の患者さんにもマラソン大会に参加している人も多数います。運動をする場合は、ウォーミングアップをきちんとすると、症状が出にくくなります。

寺川:私の経験でもその通りだと思います。

症状あるゆえ
改善で「治った」と誤解

――患者さんに治療を継続してもらうポイントはありますか?

平松:慢性の病気でも、高血圧とか糖尿病はもともと自覚症状がほとんどないのに血圧や血糖値を測り治療を続けられるわけです。ところが、ぜんそくというのは最初に症状があり、それも感冒などで経験したことのある症状と似ており、治療をするとよくなるので治ったと勘違いしてやめてしまう。しかし、ぜんそくは今はもちろん、将来のリスクに備えて治療を続けることが重要なんですね。

寺川:私は、子供のときにぜんそくでしたが、本格的な治療を始めたのは、代表を目指していた選手時代に、コーチにすすめられたからです。ただ、治療を途中でやめると自分から医師のところには再び行きにくくなります。

平松 哲夫平松:治療中断後、受診したら怒られる、ということはありません。ただ、「自分が損をしますよ」とはお話しします。治療を中断することは「すごろく」の1回休みのようなものです。できるだけ休まず、自分のためにゴールを目指していくことが大切です。患者さんには、「近いうちに症状は治まりますが、その時がゴールじゃないですよ」と伝えます。ぜんそくの場合、知らないうちに悪い状態に慣れて自覚症状が鈍くなっていたり、これくらいなら仕方ないとあきらめていたりすることもあり、定期的に受診して患者さんと医療者が目線の高さを合わせて同じ方向を見て、自己管理を正しくできているかを確認していくことが重要です。

寺川:治療で症状をコントロールするようになってから、自分の体の状態がよく分かるようになりました。

平松:ぜんそくには風邪に似ているものもあります。せきが長引いたりした場合はぜんそくの可能性があるので、我慢せずに受診してほしい。

寺川:治療で人生が変わりますね。

平松 哲夫

治療のためには
目標高く持つことが大切

平松:患者さんの中にはあきらめていたせきが30年ぶりに止まったという人もいます。きちんとした診断が患者さんを救います。私のクリニックにはたくさんの未診断やコントロール不良なぜんそく患者さんに来ていただいています。きめ細かい日本の医療で治療を継続すれば治せる時代が来る、私はそういう治療を目指しています。

プロフィール
  • 平松 哲夫

    平松 哲夫(ひらまつ てつお)

    平松内科・呼吸器内科
    小牧ぜんそく睡眠リハビリクリニック院長
    大学卒業後、公立陶生病院、名古屋大学第2内科(現呼吸器内科)、小牧市民病院呼吸器科部長兼アレルギー科部長兼訪問看護部長などを経て、現在、平松内科・呼吸器内科小牧ぜんそく睡眠リハビリクリニック院長。

  • 寺川 綾

    寺川 綾(てらかわ あや) ロンドン五輪で2つのメダル

    大阪府出身。高校2年の時に出場した2001年福岡世界水泳で注目を浴び、04年アテネ五輪200メートル背泳ぎで8位入賞。12年ロンドン五輪では100メートル背泳ぎと4×100メートルメドレーリレーでそれぞれ銅メダルを獲得。1児の母。ミズノ所属。

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