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ゼンソク人間学 with Sankei Shinbun
No.05

ぜんそくは慢性疾患…
治療継続が大切

ぜんそくの治療では「よくなったから」と途中で治療をやめる人も多いが、それには発作などにつながるリスクがある。治療の主役は患者であること、患者に寄り添って継続をサポートする医療機関の役割について語ってもらった。

治療継続でつらい症状から解放を

多い大人での再発
「治った」と判断は危険

寺川 綾寺川:子供のときにぜんそくになり、幼い頃は疲れやすく、季節の変わり目には発作が出ていました。でも、本格的に治療を始めたのは、オリンピックを目指した選手時代です。コーチの指導できちんとぜんそくの治療をしようということになったのです。

土屋:寺川さんのように子供の時にぜんそくになって、大人になって症状が再発する人をよくみますね。しかし、症状が治まって苦しくない状態になると、ぜんそくは治ったと思ってしまう。治療を中断することは好ましくありません。

寺川:治療にはきっかけがすごく大事だなと思いました。私の場合はコーチから言っていただいて治療を再開することができました。薬を使うことによって練習の内容が濃くなりました。そして、いい結果にもつながりました。

土屋:ところで、なぜ水泳を始めたのですか?

寺川:やはり、ぜんそくの症状があったので、体を強くするためでした。母は運動が苦手で、父もテニスを趣味でする程度。ぜんそくじゃなかったら水泳はやっていなかったと思います。水泳が楽しくて、泳ぐことも人と競うことも好きになりました。

継続が大事
競技も治療も同じ

土屋:継続がメダルに結びついたのですね。

寺川:ぜんそく治療と同じですね。

土屋 智土屋:寺川さんのようなメダリストでも、ぜんそくがハンディにならなかったのは多くの人の励みになります。ぜんそくは糖尿病や高血圧と同じ慢性の病気。治療をやめるとまた発作が起こるので続けるべきです。治療でうまくコントロールされれば症状は抑えられます。この状態は、完全に治ったわけではないので、治療の継続が大事です。ずっと続けていくのは難しいし、一度治療を中断すると医療機関に行きづらくなるので、私のクリニックでは受付・看護師などスタッフ全員が患者さんに優しく接するように心がけています。

土屋 智

風邪でないのにせき
ぜんそくの可能性も

寺川:先生のように優しく接していただける専門医がいるとうれしい。ところで、治療を中断するとどのようなことが起こるのですか?

土屋:ぜんそくの症状が再発し、それを繰り返していると、発作を起こしやすくなり、重症化していきます。

寺川:せきの症状があってもぜんそくと知らずに病院に来る人はいますか。

土屋:風邪をひいて治らないと訴える方が多いですね。何週間もせきが止まらないし、せきで眠れない。のども痛くないし鼻水も出ないのにせきばかり出る。そういう症状で受診される方が多いです。特に寒暖の差が激しい時期、秋から冬は要注意です。ぜんそくの治療において努力するのは患者さんですが、私たち医師は最新の治療やアドバイスができるので、どんどん頼っていただきたいと思っています。

プロフィール
  • 土屋 智

    土屋 智(つちや さとし)

    土屋内科医院院長
    群馬大学医学部卒業。群馬大学医学部病態制御内科学(旧第一内科)、国立がんセンター中央病院国内留学、国立病院機構西群馬病院内科医長・診療部長などを経て、現在、土屋内科医院院長。群馬大学医学部総合医療学非常勤講師(兼務)。

  • 寺川 綾

    寺川 綾(てらかわ あや) ロンドン五輪で2つのメダル

    大阪府出身。高校2年の時に出場した2001年福岡世界水泳で注目を浴び、04年アテネ五輪200メートル背泳ぎで8位入賞。12年ロンドン五輪では100メートル背泳ぎと4×100メートルメドレーリレーでそれぞれ銅メダルを獲得。1児の母。ミズノ所属。

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