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ゼンソク人間学 with Sankei Shinbun
No.06

ぜんそく治療の中断…
症状の悪化も

ぜんそくの治療を始めて、症状が緩和されると、完治したと思って、継続して治療をしない患者が少なくない。しかし、それでよいのか?患者、医療者側にそのことを正確に認識する必要性を語ってもらった。

治療継続でつらい症状から解放を

せきが長引く人は
呼吸器専門医に相談を

寺川:どんな状態のときにぜんそくを疑った方がいいですか。

:まず、せきの症状が長引く人。あるいは、治まってもまた症状が出るという人。この2つの場合は呼吸器専門医に診てもらうことをすすめます。気温が下がるこの時期はぜんそくの症状が出やすくなりますね。

寺川 綾寺川:スポーツのコーチの中にもぜんそくの症状について詳しく知らない人が結構います。教育現場でも体育の時間などでぜんそくを引け目に思っている子供がいるかもしれません。患者やその家族以外の方にもぜんそくのことを正しく知ってもらい、社会の理解が深まればいいと思っています。

:そうですね。自分がぜんそくだと気づいていないのと同じくらい多いのが、ぜんそくと知りながら、苦しい症状が出なくなったので「もう大丈夫だ」と治療を中断してしまう患者さんです。薬が進歩して症状を以前より改善できるようになってきたので、最初の治療で完治したと勘違いしやすいのです。

症状が出なくても
“火種”…油断は禁物

寺川:治療を中断してしまうとどうなりますか。

:治療が進歩したといってもぜんそくは完治が難しいのが現状。なので、薬によって気道の炎症を抑え続けていくことが必要です。そこがしっかりできていれば普通の人と同じように日常生活を送れます。とはいえ、気道の炎症という“火種”は常に抱え続けているので、油断は禁物。もし中断すると発作の症状が出やすくなるだけでなく、出たときの症状も重くなります。

寺川:私の場合は、選手時代に治療するようになって、密度の濃い練習をこなせるようになり、それが大きな変化でした。記録が伸びるのが治療継続の大きな励みになりました。スポーツ選手以外の方はどんなことを継続のモチベーションにしたらよいでしょうか。

気道の状態を知り
患者自身で症状管理

岸 一馬:やはり、よい状態が維持できたり、さらに改善しているということを意識することではないでしょうか。私の勤務する虎の門病院は中央官庁の官僚などの受診も多いのですが、自分の気道の状態を知ることのできる最大呼気流量を簡便な機器で毎日測定し、グラフ化して持ってくる患者さんもいます。自己管理の方法としてすばらしいですね。

寺川:先生のお声かけも大事ですね。

:以前、発作が起きたときだけ急患で受診し、症状が治まると何もしなくなる患者さんがいて、「1ヵ月後に来てください」と言ったら、「症状がないのに行ってもいいのですか」と驚かれました。その患者さんは継続治療の大切さを言われていなかったのですね。火種は常に残っているので「症状がないときでも来てもらい、診てもらうことが大事」と強調したいです。

岸 一馬
プロフィール
  • 岸 一馬

    岸 一馬(きし かずま)

    虎の門病院呼吸器センター内科部長
    順天堂大学医学部卒業。虎の門病院内科研修医、虎の門病院呼吸器科医員を経て、現在、虎の門病院呼吸器センター内科部長。

  • 寺川 綾

    寺川 綾(てらかわ あや) ロンドン五輪で2つのメダル

    大阪府出身。高校2年の時に出場した2001年福岡世界水泳で注目を浴び、04年アテネ五輪200メートル背泳ぎで8位入賞。12年ロンドン五輪では100メートル背泳ぎと4×100メートルメドレーリレーでそれぞれ銅メダルを獲得。1児の母。ミズノ所属。

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