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ゼンソク人間学 with Sankei Shinbun
No.07

ぜんそく…
気道の炎症“消火活動”を

ぜんそくで症状が出たときだけ治療し、治まるとやめてしまうことを続けていると、気道の壁が厚く硬くなり、さらに悪化する「悪循環」に陥ってしまうという。治療を継続し、しかも長期に取り組む重要性について語ってもらった。

治療継続でつらい症状から解放を

自身の状態知る難しさ
治療中断の大きな要因に

寺川:ぜんそくは症状が出たとき以外、自分では把握しづらいですね。

相良:そこがぜんそくで治療を継続される人が少ない要因にもなっています。一定期間、治療して症状が抑えられると「治った」と思って治療をやめてしまうケースが多いのです。治療を継続してもらえれば、と思うのですが…。

寺川 綾寺川:私も治療の初期の段階では継続できていない面が確かにありました。

相良:寺川さんはぜんそく克服のために水泳を始めたそうですね。水で気道の乾燥を防げるため、水泳はぜんそくにいいスポーツだといわれていますが、アスリートの方はハードな練習をされますから、かえって粘膜の状態を悪くしてしまうというデメリットが表れる人が一部にいます。

寺川:私は泳いでいて違和感のある日は、練習量をセーブするなど工夫をしていたので大丈夫でした。

相良:治療を継続し状態をコントロールすることは大切です。寺川さんは優秀な患者さんですね。

炎症抑えないと
徐々に気道の状態悪化

寺川:自分自身のぜんそくの現状を正確に知るために、数値などで分かるようなものはあるのですか。

相良:ぜんそくは気道が炎症を起こして狭くなり、呼吸に影響が出る慢性疾患ですが、気道の状態を知る方法として、最大呼気流量を簡便な機器で自己測定するものがあります。発作の前兆として、呼気流量が低下してくることが分かっていますので、毎日測ることで予防・治療に役立ちます。また、気道の炎症の状態が分かる呼気一酸化炭素濃度の測定もあり、私の所属する昭和大学病院では、患者さんの症状に合わせてこうした検査をやってもらいます。

“悪玉”退治には
長期の治療継続重要

寺川:炎症の状態をつかむことが大切なのでしょうか。

相良:炎症が続くと気道の壁が厚く硬くなっていき、発作を繰り返すという悪循環に陥ります。発作が起きたときだけ治療するのでは“悪玉”の炎症は解消しません。2年、3年といった長期にわたって治療を継続することで、炎症を抑えることができるのです。

寺川:大学病院に来る患者さんは、どんな患者さんが多いですか。

相良 博典相良:昭和大学病院はぜんそく治療を、より専門的に行っていますので、重症の人が比較的多く来られます。風邪の後の長引くせきの人をかかりつけ医では「ぜんそく」と診断しているケースがある一方で、診断が遅れ悪化してしまうケースもあります。診断だけこちらでやってもかまわないので、かかりつけ医で判断に迷っている場合はこちらにご紹介いただければと思います。地域の連携が適切な治療につながり、苦しむ患者さんを減らすことにもつながると確信しています。

相良 博典
プロフィール
  • 相良 博典

    相良 博典(さがら ひろのり)

    昭和大学医学部内科学講座教授
    獨協医科大学大学院医学系研究科修了。順天堂大学免疫学教室、英国サザンプトン大学留学、獨協医科大学越谷病院主任教授などを経て、現在、昭和大学内科学講座呼吸器・アレルギー内科学部門主任教授。

  • 寺川 綾

    寺川 綾(てらかわ あや) ロンドン五輪で2つのメダル

    大阪府出身。高校2年の時に出場した2001年福岡世界水泳で注目を浴び、04年アテネ五輪200メートル背泳ぎで8位入賞。12年ロンドン五輪では100メートル背泳ぎと4×100メートルメドレーリレーでそれぞれ銅メダルを獲得。1児の母。ミズノ所属。

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