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ゼンソク人間学 with Sankei Shinbun
No.08

ぜんそく…
冬の気温差には要注意

せきが続いても、風邪のせきだと思い、呼吸器内科ではなく耳鼻科など他の診療科を受診し、ぜんそくの診断が遅れるケースが意外に多いという。見分け方のポイントなどについて語ってもらった。

治療継続でつらい症状から解放を

風邪のせきなら
せいぜい5日で治まる

寺川 綾寺川:私のぜんそくの体験からいえば、せきが止まらず「単なる風邪ではなさそう」と疑問を抱いても、呼吸器の専門医に診てもらおうという人は決して多くはないのでしょうか?

中野:せきの症状があっても、熱がなくて鼻水の症状があるような場合は内科や耳鼻科に行き、ついでにせき止めの薬をもらうという人も多いです。

寺川:せきがどのくらい続いたら、ぜんそくでは、と疑えばいいのですか。

中野:風邪に伴うせきは長くて5日、それ以上長引く場合は、他の病気やぜんそくなどアレルギーのせきが考えられます。寝る前や早朝に多い場合はぜんそくの可能性が高いですね。

寺川:ぜんそくと診断される割合はどのくらいですか。

中野:私のクリニックでは、せきが2週間以上続くと訴えてくる人の約7割がぜんそくと診断されています。

冬場は換気が重要
掃除の時は窓を開けて

寺川:先生が開業されている北海道旭川市は寒冷地ですが、ぜんそくの地域的な特徴はありますか?

中野:春は雪解けのほこり、それに続いてシラカバの花粉など、ぜんそくを悪化させる要因が1年中あります。冬は朝晩と日中の寒暖の差が激しいことで症状が悪化しやすくなります。暖かい部屋から急に外に出て冷たい空気を吸い込んだり、寒い中で雪かきなどの力仕事をすると発作が誘発されます。

寺川:他の地域でも冬は寒暖差がありますから気をつけないといけませんね。

中野:冬場は室内も要注意です。窓を閉めて暖房を入れると症状を誘発するダニやホコリが空気中に舞います。部屋を締め切ったまま掃除機を使うのは最悪なので、掃除の際は、寒くても窓を開けてください。

治療中断は症状が悪化
目標持って常に続けて

寺川:先生の患者さんの中でぜんそくと診断される人はどのあたりの年代の人が多いでしょうか?

中野:若い人からお年寄りまでさまざまですが、60代でぜんそくと診断した人が、実は、20代から長引くせきで悩んでいたということもありました。特に働き盛りの20代から50代の人は時間がないことや、医療費を「もったいない」と思う人もおり、治療に来るのは重症の状態のときになってしまうのです。

寺川:患者さんにぜんそくの治療を続けてもらうけつを教えてください。

中野 均中野:治療を中断すると気道の壁がだんだん硬くなり、苦しい状態が続くことになります。「そうならないようにしましょうね」と常に伝えています。糖尿病や高血圧のお薬を毎日飲むのと同じことです。ぜんそくは適切な治療をすればコントロールできる時代になりました。

寺川:私が五輪でメダルを取れたのは治療したからこそ。専門の先生に相談して、目標を持って、治療を続けることが大切だと分かりました。

中野 均
プロフィール
  • 中野 均

    中野 均(なかの ひとし)

    なかの呼吸器科内科クリニック院長
    旭川医科大学大学院修了。市立士別総合病院呼吸循環内科医長、旭川医科大学病院第一内科助手、米国ニューヨーク州立大学留学、旭川医科大学病院第一内科講師を経て現在、なかの呼吸器科内科クリニック院長。旭川医科大学臨床指導教授。

  • 寺川 綾

    寺川 綾(てらかわ あや) ロンドン五輪で2つのメダル

    大阪府出身。高校2年の時に出場した2001年福岡世界水泳で注目を浴び、04年アテネ五輪200メートル背泳ぎで8位入賞。12年ロンドン五輪では100メートル背泳ぎと4×100メートルメドレーリレーでそれぞれ銅メダルを獲得。1児の母。ミズノ所属。

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