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ゼンソク人間学 with Sankei Shinbun
No.12

ぜんそく…
減らしたい“潜在患者”

ぜんそくでありながら本人は全く気づいていない“潜在患者”がかなりいるという。症状が疑われたらまず受診すること、そして、治療を続けることの大切さを聞いた。

治療継続でつらい症状から解放を

寺川:ぜんそくにもかかわらず本人はそこまで深刻でないと思っているケースは結構あるのでしょうか。

霜多:驚くほど多いというのが率直な印象です。発熱はないけれどもせきが続くといった症状で受診したケースでは、かなりの患者さんがぜんそくと診断されています。きちんと治療し、それを継続していけば改善できるので、そういう“潜在患者”を少しでも減らしたいと思っています。寺川さんもぜんそくを克服しながら競技生活を送ってきたそうですが、治療は継続されていますか。

寺川 綾寺川:私は一線を退いた現在も治療を続けています。過去には一時的に中断してしまったこともあったのですが、きちんと継続した方が体調がいいということが経験的に分かってきたことが大きいです。

霜多:すばらしいですね。多くのぜんそくの患者さんと接していて、“治療を中断しないで続けてくれたらなあ”と思うことが毎日のようにあります。

「症状ないから治療せず」
長期にわたって影響も

寺川:治療を途中でやめてしまうと、私の場合、体調が悪くなって症状が再び出てくるということがありましたが、長期的にはどのような弊害がありますか。

霜多:「今、症状が出ていないから治療しません」といったことを繰り返していると、散歩が苦しくてできなくなるとか階段が苦しくて上れなくなるとか、将来、症状のために苦しい思いをすることになるかもしれません、と私は考えています。慢性疾患のぜんそくは症状のないときでも気道の炎症は残っており、炎症を抑えずに放置すると気道壁が徐々に厚くなって、同時に気道が狭く細くなります。その段階で治療を再開しても(きょう)(さく)は回復しないので、息苦しさはあまり改善せず、発作が起これば一層苦しい思いをすることになります。

70代で発症の人も
中高年も症状あれば受診を

寺川:症状が出ないとつい“治った”と思ってしまうんですよね。

霜多 広霜多:まさにそこなんです。治療を「よくなったからやめる」という人が非常に多い。また、風邪など別の病気を併発した際、服薬が増えるといった負担を減らしたいのか、ぜんそくの方の治療がおろそかになるケースもよく目にします。どうすれば治療を続ける大切さを理解してもらえるか、というのが医師としての力の見せどころだと思っています。

寺川:先生のクリニックの患者さんで、ほかに特徴的なことはありますか。

霜多:発症年齢ですが、若い人だけでなく中高年でぜんそくと診断される人も多いです。70歳代で、という人もいます。症状が出るほどではなかったけれど、気道の慢性炎症が少しずつ進行し、その年齢で診断されたということでしょうか。ですから、年齢に関係なく、発熱がないのにせきが止まらないといったときは専門の先生を受診することをお勧めします。その年齢でも治療によって快適に日常生活を送ることができます。

寺川:若い人ばかりではないのですね。私も頑張って治療を続けたいと思います。

霜多 広
プロフィール
  • しもた ひろし

    霜多 広(しもた ひろし)

    シモタクリニック院長
    浜松医科大学卒業。国立療養所富士病院呼吸器外科、順天堂大学医学部胸部外科、浜松医科大学呼吸器外科、富士宮市立病院呼吸器外科などを経て、現在、静岡県富士宮市のシモタクリニック院長。

  • 寺川 綾

    寺川 綾(てらかわ あや) ロンドン五輪で2つのメダル

    大阪府出身。近畿大付属高・近畿大卒。高2で出場した2001年福岡世界水泳で注目を浴び、04年アテネ五輪200メートル背泳ぎで8位入賞。07年、ミズノに入社。12年ロンドン五輪では100メートル背泳ぎと4×100メートルメドレーリレーでそれぞれ銅メダルを獲得。1児の母でもある。

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