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喘息お役立ちツール 喘息治療薬とドーピングについて

使用禁止薬

国際的な大会や国民体育大会(国体)などのスポーツ競技では、ドーピング防止規程で使用禁止薬が定められており、喘息治療薬では「β2刺激薬」と「糖質コルチコイド」が該当します。しかし、治療使用特例(Therapeutic Use Exemptions:TUE)として、TUE申請またはドーピング検査時の申告により、一部の薬剤では限定された投与経路(吸入)での使用が認められています。

ポイント
  • 吸入ステロイド薬はTUE申請および使用の申告不要です(ドーピング検査時の申告のみ)。
  • β2刺激薬のうち、吸入サルブタモール、吸入ホルモテロールおよび吸入サルメテロールはTUE申請および使用の申告不要です(ドーピング検査時の申告のみ)。その他のβ2刺激薬では、使用前に「気管支喘息治療に関するTUE申請のための情報提供書」を添えてTUE申請を行えば、「吸入」でのみ治療目的使用が認められます。
  • 緊急の医療状況において、ステロイドの全身投与(経口、静注など)を行った場合は、遡及的にTUE申請が必要となります。

主な治療薬の使用可否一覧

緊急の医療状況において、ステロイドの全身投与を行った場合は、TUE申請書式の提出が必要となります。
※1 吸入サルブタモールと吸入ホルモテロール、吸入サルメテロール以外の吸入β2刺激薬を使用しなければならない理由と根拠を明示する必要があります。
※2 吸入のβ2刺激薬で治療できない正当な医学的理由が認められた場合のみ、TUE申請の承認で使用することができます。

TUE申請─治療使用特例申請

サルブタモール、ホルモテロールおよびサルメテロール以外の吸入β2刺激薬を使用する場合にはTUE申請と「気管支喘息治療に関するTUE申請のための情報提供書」の提出が必要です。また、緊急の医療状況において、ステロイドの全身投与(経口、静注など)を行った場合は、遡及的にTUE申請が必要となりますので、TUE申請書式を作成し選手に渡してください。選手から各団体へ申請します(選手はコピーを保管する)。

ポイント
  • TUE申請を必要とするβ2刺激薬の成分および用量が変更になった場合には、再度TUE申請書式を作成してください。
  • 競技団体、参加大会によりTUE申請の書式が異なる場合がありますので、各団体にお問い合わせください。各団体の申請書式が分からない場合は、日本アンチ・ドーピング機構(JADA)の書式で申請してください(各団体の書式で再提出する際に、JADAの書式で提出した際の日付が考慮されます)。

「治療使用特例(TUE)申請書〈Ver.201806〉

参考資料:(公財)日本アンチ・ドーピング機構 医師のためのTUE申請ガイドブック 2018
©JAPAN Anti-Doping Agency

「気管支喘息治療に関するTUE申請のための情報提供書」

サルブタモール、ホルモテロールおよびサルメテロール以外の吸入β2刺激薬を処方する場合は、スパイロメトリーにより気道閉塞性障害の有無を確認し、必要に応じた呼吸機能検査(気道可逆性試験、あるいはメサコリン吸入試験や運動負荷試験など)を実施し、結果を記入します。

ポイント

1)スパイロメトリーで気道閉塞性障害(努力肺活量FVCに対する1秒量の比が85%未満)を認めた場合

  • 気道可逆性試験:サルタノールインヘラー2パフ(200μg)吸入20分後にスパイロメトリーを行い、1秒量がベースライン(前値)より12%以上、かつ200mL以上の改善があれば、気道可逆性試験陽性とします。陽性とならなければ、再度2パフ吸入させ、同様に1秒量を測定します。

2)スパイロメトリーで気道閉塞性障害がない、もしくは気道可逆性試験が陰性の場合

  • メサコリン吸入試験:吸入ステロイド薬非使用もしくは1ヵ月以内の使用の競技者ではPC20が4.0mg/mL以下、吸入ステロイド薬1ヵ月以上の使用の競技者ではPC20が16.0mg/mL以下であれば、メサコリン吸入試験陽性、気道過敏性試験陽性とします。
  • 運動負荷試験:運動を8分間(後半の4分間は最大酸素摂取量90%以上の運動強度とする)させた後、30分以内に1秒量がベースライン(前値)の10%以上低下すれば、運動負荷試験陽性とします。運動直後3分以内に、運動後初回のスパイロメトリーを行います。

「気管支喘息治療に関するTUE申請のための情報提供書〈Ver.2018.6.25〉

参考資料:(公財)日本アンチ・ドーピング機構 医師のためのTUE申請ガイドブック 2018
©JAPAN Anti-Doping Agency

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